【背中呼吸】のやり方
今回は【背中呼吸】のやり方について、解説します。
※ 初めて行う時や筋肉が固くなっている時は、筋肉がびっくりしてぎっくり腰のような状態になったり、つりそうな状態になったりすることがあります。慣れるまでは、ゆっくりと行うようにご注意ください。
まずは、剣状突起を意識します。
剣状突起
剣状突起は、みぞおちあたりにありますが、直接触れるのは難しい場合があるので、大体このあたりかな…ぐらいに意識できればいいです。
そして、息を吸いながら、その剣状突起をお腹に突き立てます。
この剣状突起をお腹に突き立てるというイメージが【背中呼吸】のキモなんですが、詳しくは後述します。
そうすると、自然と下の方の肋骨が広がって、背中に空気が入ってきます。
このあたりの肋骨が広がって、背中に空気が入ってくる。
肋骨の動きが悪いうちは、なかなか背中に空気が入る感覚が掴みにくいかもしれません。
つづけているうちに、しだいに動きやすくなってくるので、それまでは無理のない範囲で取り組んでください。
急にやりすぎると、筋肉痛などが出て、しんどくなりますので、2~3回を1セットとして、1日に2セットぐらいから始めてください。
では次に、剣状突起をお腹に突き立てるイメージについて詳しく説明します。
胸郭と骨盤の間が、お腹です。
この骨格モデルの胸郭と骨盤の間に…
スポンと、風船をはさみ込みました。
この風船がお腹を表しています。
少し、恰幅が良いですね。
上の図は、先の骨格モデルから、胸郭の一部と腹部だけをピックアップしたものです。
剣状突起をお腹に突き立てていきます。
剣状突起をやや後方に向けて突き立てます。
そのとき、胸は少し前に傾くことになります。
息を吸いながら、というのが重要です。
息を吐きながらだと、腹直筋を鍛えるのには向いていますが、お腹がつぶれるかたちになって、インナーマッスルに働きかけられません。
吐きながらだと、お腹がつぶれてしまうの図
息を吸いながらだと、剣状突起をお腹に突き立てようとしても、実際には剣状突起はほとんど動きません。
むしろ、そこでガッチリと動きをロックされてしまいます。
しかし、それで正解です。
身体の前面がロックされることで、自然と背中に動きが出てきて、背中に空気が入ります。
できる人は難なくできますが、苦手な人は背中に全く空気が入らず、息苦しく感じます。
苦手な方は、それまでまったく動かしてこなかった箇所を動かすことになります。
一度に何回もやろうとせず、くれぐれも無理のない範囲で行ってください。