【真?】腰痛予防・改善のための呼吸法
去る9月11日(火)、高槻市にある古民家サロン『 Galerieねこ福 』において、ミニ講座「からだをほぐす呼吸法」を開催いたしました。
日常のちょっとした隙間時間で、肩こり、腰痛をセルフケアできる呼吸法を、実践を交えつつご指導いたしました。
私はまだ講師経験が浅い身ですので、参加者の皆様から教わることも多くありました。
とある参加者の方が、仰向けに寝て呼吸法を行なう時に、両脚を伸ばされていました。
その時ご指導していた呼吸法は、膝を曲げた姿勢(足の裏は床についている)の方がやりやすいはずなのですが、その方は脚を伸ばした状態の方がやりやすいとおっしゃいます。
そこは、ご本人の感覚を優先すべきですので、ご本人がやりやすいと感じる方法でしていただくこととなりました。
このやり取りから、ひらめいたことがあります。
当然と言えば当然のことなのですが、脚を曲げるか、伸ばすかの違いは、骨盤の動きに影響を与えます。
その考え方を応用すれば、「腰痛予防・改善のための呼吸法」をより伝わりやすくできるのではないかと、ひらめいたのです。
過去何度か、腰痛予防・改善をテーマにして記事をアップしました。
しかし、肩こり予防・改善のための呼吸法に比べると、かなり複雑な内容になってしまっていました。
腰痛に対する呼吸法も、もう少しシンプルにできないかとずっと試行錯誤してきました。
あまりシンプルにしすぎると、正確な動きではなくなってしまい、違った動きとなってしまいます。
シンプル性と正確性をバランス良く両立できる方法を探していたのですが、それが今回、ようやく見つかったわけです。
では、ここから解説していきます。
※ 初めて行う時や筋肉が固くなっている時は、筋肉がびっくりしてぎっくり腰のような状態になったり、つりそうな状態になったりすることがあります。慣れるまでは、ゆっくりと行うようにご注意ください。
まずは、脚を伸ばして、仰向けに寝ます。
そうすると、腰椎(腰の高さの背骨)がアーチを描いて浮き上がります。
床と腰椎の間には、すき間ができます。
その状態で、息を吸っていきます。
その時、できるだけ腰椎を床に近づけるようにします。
頭は床から浮いても構いませんが、膝は伸ばしたままで、曲がってこないように注意します。
床までつくのが難しい場合でも、近づけようとするだけで十分です。
腰椎と骨盤のつなぎ目あたりで、筋肉が引き伸ばされている感覚が出ているなら、それでOKです。
次に、両手で抱えられるぐらいまで膝を曲げて、仰向けに寝ます。
そうすると、腰椎が丸まって、自然に床に密着します。
その状態で、息を吐いていきます。
その時、できるだけ腰椎を床から離すようにします。
脚は抱えたままにして、伸びないように注意します。
骨盤の位置はそのままで、腰椎だけが床から離れていくイメージで行います。
腰椎と骨盤のつなぎ目あたりで、筋肉が引き伸ばされている感覚が出ているなら、それでOKです。
両方の呼吸法を2~3回を1セットとして、1日2セットほど行えば十分に効果が見込めます。
慣れてくれば、腰椎と骨盤の動かし方が身についてきます。
そうなると、仰向けにもならずに、脚の曲げ伸ばしも行わずに、立った状態でも、座った状態でも出来るようになってきます。