冷え→便秘→ぎっくり腰
この10日間ぐらいをかけて、体調不良コンボに陥りました。
10日ほど前に、急に朝晩の気温が下がってきて、そのタイミングで身体が急激に冷えて、自律神経がぐちゃぐちゃに乱れたのは、以前の記事で書いたとおりです。
それから、1週間後には便秘になりまして、とは言っても、2日間ぐらい便通が無かった程度のことで、世間一般には便秘と言うほどのことではないのですが、(ちびまる子ちゃんの登場人物ヤマネと同じく)どちらかと言うとお腹が緩い性質の私からすれば、2日間便通がないというのは非常にしんどいことでして、頭痛がひどくして寝込んでしまい、せっかくの休日を2週連続で潰してしまうという憂き目に会ってしまったのでした。
それで済めば、まだ溜まった疲れが出たというぐらいのことで、特筆すべきほどのことでもなかったのですが、便通が回復して頭痛も嘘みたいに解消した翌朝に、開院前の掃除をしている最中にぎっくり腰になってしまいました。
痛めた箇所は、左の大臀筋の仙骨寄りのところ(左のお尻の真ん中寄りあたり)でしたので、多裂筋や腸腰筋のような仙腰関節周辺の身体を支えるのに重要な役割を果たしている筋肉を傷めるよりは、ずっと動きやすくはありました。
対処法としましては、スパイラルテーピングで左臀部全体に網の目状にテーピングをいたしまして、患部である臀部は避けて、大腿部と脊柱起立筋に『山根式棒セルフマッサージ』を施しました。
それで、大分と動きやすくなりましたので、患者様が来られても対応できるようになりました。
やはり、施術するとなるとアドレナリンがある程度は分泌されますので、痛みを感じることもないですし、動きにくいということもなくなるのでした。
それでも、施術の合間には両方の大腿部や反対側の臀部、脊柱起立筋がガチガチに固くなってくるので、こまめに棒セルフマッサージをおこなって、動ける状態を保っておくようにしました。
患部に直接に棒セルフマッサージのような強い刺激を入れるのは、炎症を悪化させる可能性が高いので、よくないこととされています。
患部以外の周辺の筋肉が固くなるのは、ある程度ほぐしておいた方が、患部の治りを促進する効果があるとされています。
イメージとしては、患部から緊張感がまわりの筋肉に伝わってくるので、それをこまめに緩和しておく感じです。
まわりの筋肉がガチガチのままですと、ちょっとした動きや振動が患部にまで響きやすくなりますので、治りがその分遅れてしまいます。
さらに、まわりの筋肉がほぐれていると、患部に届く血流量も増えますので、老廃物の回収と栄養分の補給が促進され、患部の治癒も早まると言われています。
かと言って、まわりの筋肉をグニャグニャにほぐしすぎるのもよくなくて、身体にかかる負担がまわりの筋肉にガードされていないので、患部に集中してしまい、症状が悪化してしまう危険性があります。
結局のところ、患部にはアプローチせずに、まわりの筋肉をこまめにほどほどにほぐすというのが正解なのだろうと思うのですが、この「ほどほどに」というのが一番難しいわけで、こういう感覚的な調整はなかなか人に正確に伝えられないところです。
そんなこんなで、本日は臀部を痛めてから3日目になるのですが、かなり痛みも軽減されて、こうしてブログを書くためにPCの前に座っていても問題ないレベルまで回復いたしました。
身体を傷めないに越したことはないのですが、何事にもいい面と悪い面があるようで、こうして身体を傷めたことで、いろいろと確認できることもありました。
一番の収穫としては、「冷えは万病の元」を自分の身体で実感できたことですかね。
とつぜん起きたかのように思えるぎっくり腰のような不調でも、何かしらの前兆があって、そうなる以前に対処することができれば、大きな災難を小さな災難でおさめることが出来るということだと思います。
まさに「治未病(未病を治す)」というやつで、今回の件で言えば、もっと早い段階で身体を温めることに注意を払っていれば、こういう結果にはならなかったと思います。
身体も心もあったかいのが一番ですね!
以後気を付けます!