top of page

大相撲が好き

 大相撲を観るのが小学生の頃から好きでして、先日亡くなられた九重親方(元千代の富士)が小学生の頃のヒーローでした。めちゃくちゃ強かったように記憶しております。

 肩の脱臼癖を克服するために筋肉を鍛え上げたエピソードなんかも、子供心にグッとるものがありました。

 部屋の稽古風景をテレビ番組で取り上げられたときに、私がよく覚えている場面は、力士が輪になって腕立て伏せをしている場面で、ほかの力士の倍のスピードで千代の富士が腕立て伏せをしていたものです。

 ですので、千代の富士が亡くなったと聞いたときには、何日ものあいだ、どう受け止めればいいのか、よくわかりませんでした。

 私は、親戚や友人など身近な人が亡くなるという経験を、何故か人よりも多く経験してきたので、人は死ぬものなんだという現実は、よく分かっているつもりでした。

 しかし、千代の富士が亡くなったと聞いたときには、どうしてもそれが現実のこととは思えなかったのです。

 それが、ようやく現実のこととして受け入れることができたのは、千代の富士の娘がテレビ番組に出て、気丈に話しているのを見たときで、話している内容などはまったく覚えていないのですが、千代の富士のまっすぐに相手を睨みつけるあの眼差しであったり、肩の脱臼癖などの困難を乗り越えていく精神力の強さであったりが、その娘にしっかりと受け継がれていることを認識できたときなのでした。

 人は亡くなって、何かを後生に残すことが出来れば、本望と思えるものなんでしょうかね。まだ死んだことがないので、よく分かりませんが。

 ただ、千代の富士の娘の話を聞き、その態度を見て、私自身が千代の富士の死を受け止めることが出来たのは、千代の富士から何かを継承している者の姿を確認することが出来て、千代の富士の死の意味(ということは人生の意味と言っても良いと思いますが)を私なりに理解することが出来たからだと思います。

 もちろん、何も後生に残せない人生には意味がないと言っているわけではありません。

 千代の富士は、私の少年期のヒーローだったわけで、そのヒーローの早すぎる死には、何らかの意味づけが必要だったと言う、私の個人的な理由から上のように言っただけの事です。

 私も42歳になりましたので、そろそろかつてのヒーローが亡くなったり、寄る年波に勝てずに衰えてきたりしてしまう頃合いなのかと思います。

 さて、大相撲で言いますと、関取ごとに四象調息法の分類を比較的にしやすいということがあります。

 何故かと言うと、上半身が裸なので胸郭の形状を観察しやすいですし、仕切りが長いので身体の使い方も観察しやすいからです。

 たとえば、日馬富士関は少陰タイプと思われます。仕切りの最中にまわしの前側を下に押し下げながら、胸骨を上に引き上げる動きをたびたび見せますし、頭から突き刺さるような立ち合いというのは、少陰タイプの得意とするところだからです。

 白鵬関は少陽タイプと思われます。腋の下を軽く開いておく方が、何かと動きやすいのは、少陽タイプの特徴です。かち上げの動きが得意なのも少陽タイプの特徴です。

 豪栄道関は太陰タイプと思われます。おっつけの動きが得意なのは、太陰タイプの特徴です。ただ、豪栄道関は違うタイプの動きを仕切りに取り入れているので、ちょっと気になります。仕切りの最中にまわしの後ろの縦になっているところを触るのが、ルーティーンに入っているのですが、あの動きは太陰タイプの上半身と下半身のつながりを悪くする動きのように思います。

 稀勢の里関と琴奨菊関は太陽タイプと思われます。コトバウワーの動きをするときには、琴奨菊関は息を詰めていると思います。そのとき、吐く息を詰めていると思われます。息を吐きながら後ろに反り返るのは、太陽タイプの特徴です。また、土俵下で出番を待っているときに、深呼吸しているのを見てみると、吸気よりも呼気の方が長く深く行っているように見えます。

 稀勢の里関はあごを引きすぎる傾向があって気になります。太陽タイプの人は、ちょっとあごが上がっているくらいの方が自然です。最近は稀勢の里関も意識的に首を動かして、あごをリラックスさせているように見えます。稀勢の里関の緊張度合は、あごの力み加減でとても分かりやすいと思います。

 ここに挙げたのは横綱や大関ばかりですが、下位の力士よりも上位の力士の方が、タイプの分類がしやすいように思います。

 おそらく、上位の力士の方が理にかなった身体の使い方をしているためではないかと思います。下位の力士は、よく分からないことがたびたびあります。

 私の好きな力士のひとりに勢関がいるのですが、勢関のタイプが分かりやすそうで、よく分からないのです。少陰タイプなのかな、というのが第一印象だったのですが、立ち合いがそれらしくないんです。仕切りのときの土俵を踏みしめる動き(四股ではなく)も、よく分からないんです。太陽タイプなのかもしれませんが、それにしても辻褄があっていないような歯がゆさがあります。

 一度、見させてもらえないもんですかねー(夢見がち)。

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
​Amebaブログ(外部リンク)
bottom of page