この足指のかたちをするだけでは不十分ですが
身体の末端にある関節の動きが、より体幹に近い関節に影響を及ぼすことがあります。
例えば、足の指の動きが、足首の関節や膝関節や股関節に影響を及ぼすということがあります。
下図のように、母趾(ぼし、足の親指のこと)と小趾(しょうし、足の小指のこと)を床につけたまま広げて、残りの三本の足指を床から浮かせます。
そうすると、足首の関節、膝の関節、股関節が、ニュートラルな状態になるように作用します。
母趾と小趾を床につけたまま広げて、残りの三本の足指は床から浮かせる。
ただ、この足指のかたちをするだけでは不十分で、やはり一番に重要なのは、胸郭や骨盤などの体幹部の動きになります。
体幹部の動きは意識しにくく、足指の動きは意識しやすいので、人は後者の動きに意識がとらわれがちです。
足指の調整は、あくまでも補助的なものと考えて、胸郭や骨盤の動きを第一とするのが良いのです。
手指のかたちも同様に、親指と小指を伸ばしたまま広げて、残りの三本の指を鉤爪のように曲げると、手首の関節、肘の関節、肩の関節が、良い状態になるように作用します。
足指に比べて、手指の方がずっと複雑な構造ですし、さらには、ずっと意識もしやすく、その動きに意識がとらわれやすいので、取り組むときには注意が必要です。
そのあたりはまた、おいおい機会があれば記事にしたいと思います。